おさかなの諸国漫遊記
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香川県 かがわけん
 四国の北東部に位置し、南は徳島県、南西部を愛媛県に接し、北・東は瀬戸内海に面し、海を隔てて岡山・広島・兵庫の各県に接している。南方に連なる讃岐山脈と海岸線の間に展開する讃岐平野は、肥沃な田園地帯を形成して集落が発達。平地部には二万余りの大小の溜池が点在していて特有の景観をもっている。島嶼の数は約120で、小豆島のように大きい島もあれば無人島も少なくない。
 山地部は少なく、南部に連なる讃岐山脈とその山麓地帯のほかに、いくつかの山塊が独立して平野部にそびえているのみである。讃岐山脈は,西から雲辺寺山(927m)・大川山(1060m)・竜王山(1060m)・大滝山(946m)・矢筈山(788m)・檀特山(631m)などが連なる。山は浅く、深山幽谷の感はいたって少ない。独立した山塊としては三豊市詫間町から観音寺市の北西部に連なる七宝山、善通寺市・仲多度郡琴平町と三豊市高瀬町との間にある大麻山、坂出市と高松市にまたがる五色台、坂出市と丸亀市飯山町にまたがる城山、綾歌郡綾川町の高鉢山、高松市の屋島などがあるが、その大半は山頂が平坦で台地状をなしていて、信仰の対象になっているものが多い。七宝山は空海修行の跡と伝え、そのなかの高屋山には農業の神として高屋神社(観音寺市)が祀られている。大麻山の山続きである象頭山には金刀比羅宮が鎮座している。また五色台には白峯寺・根香寺があって、ともに四国霊場八十八ヵ所の札所霊場となっている。屋島および城山には古代山城の跡があり、屋島山上には屋島寺がある。小豆島には星ヶ城山(817m)を主峰とする小豆島山塊があって、小豆島四国の寺々が山頂・山腹に点在している。これらの山塊のほかに、讃岐平野には何々富士とよばれる円錐形の山が各地にみられる。代表的なものは丸亀市と坂出市にまたがる讃岐富士と呼ばれる飯野山。
 主要河川の多くは、讃岐山脈に源があり、北に流れて瀬戸内海に注ぐ。水量は全体的に少ない。一級河川は丸亀市の東で海に注ぐ土器川のみ。他におもな河川として、綾川・香東川・新川・湊川・鴨部川・大束川・金倉川・高瀬川・財田川・柞田川などがある。小規模な河川が多く、水流に乏しいため水田地帯においても用水として取水することはなく、水運の便として利用されることもない。
 瀬戸内海のうち香川県が面している海域は備讃瀬戸が主で、東部は播磨灘、西部は燧灘に一部が面している。松平氏の居城であった玉藻城(高松城)は海城といわれ、海は一つの要塞の役割を果していた。丸亀港も多度津港(現仲多度郡多度津町)も金毘羅参詣の港として知られていたが、丸亀藩にとっては有事の際の重要な港であった。江戸中期以降は北前船の発着港として、物資の交流に利用されていた。
 半島のうちいちばん大きいのは県の北西端から北方に突出した荘内半島で、この半島によって備讃瀬戸と燧灘の海域が分けられる。このほかにも大崎鼻・庵治半島・大串半島などがある。荘内半島は陸の孤島として民俗の残存も多い。県域内にある120近くの島を大きく分けると、直島・男木島・女木島の一群と、小豆島およびその属島、塩飽諸島、伊吹島の四つに分けることができる。なかでも小豆島はもっとも大きく、阪神地方にも近くて早くから交通の便も開けていたので、上方文化がこの島へは早くから入っていた。また塩飽諸島は塩飽水軍の根拠地として知られていた。これらの島々は大半が半農半漁であるが、採石・造船・海産物加工などいくつかの特色ある産業をもっている。小豆島本島は観光地であるとともに、醤油の大生産地でもある。また、素麺やオリーブの生産地としても知られている。直島は、現代芸術を前面に押し出したアートの島として全世界に情報発信を行っている。
 郷土料理としての「さぬきうどん」は、手軽に食べれることから食べ歩きがブームとなっている。また3年毎に開催される「瀬戸内国際芸術祭」は全世界から見学者が来訪するイベントとして定着している。 
小豆郡
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大内郡
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寒川郡
重要文化財・史跡
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山田郡
香川郡
阿野郡
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